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キミを愛シテ溺れてる
第9章 甘いひととき
「俺が心配する意味が分かった?社会人になったらもっと用心すること。お酒もふらふらになるまで飲まない」
「そう言われても……。お酒美味しいんですもん……」
説教をされて少しむくれながらよそ見をしていると、ソラ先輩の方を向くように大きな手で頬を軽く押された。
「乙羽さんは誰のものだっけ?」
真面目な顔をして低い声でそう問いかけてくる。
「……ソラ先輩のものです」
答えを口にしていた私はうっとりとして目を細めていた。
酔っている時に言った恥ずかしいことは覚えているし、嘘ではない。
「いい子だね。だからこれからはもっと自分のことに気をつけてよ」