この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キミを愛シテ溺れてる
第10章 名前を呼んで……
今晩はひとりでいるのがどうしても怖くてソラ先輩の家に泊めてもらうことにした。
大学生の時は親に女友達の家に泊るといつも言っていた。
でも今回は勇気を出して彼氏の家に泊ると隠さずに話してみると正式にお泊りを許可してもらえた。
親に罪悪感がなく彼氏の家に泊まれるのは初めてでどことなく心が軽い。
ベッドに入ってぼーっとしているとソラ先輩が隣にやって来る。
「乙羽さん、今度から飲み会に行く時はちゃんと報告してよね。帰りは俺が迎えに行くから」
どうやら今回の一件で過保護スキルがまた発動したようだ。
「黙っていてごめんなさい。でも仕事で疲れているところを無理して来なくてもいいですよ」
「だめ。俺は大丈夫だし、今日みたいに乙羽さんに何かあったら心配して休めないから」