この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
「風子を泣かせた罰として、前に遊びに来た時の続きやってもらうからな」
「ああ……。あれか……」
三人でエッチなことをしようとか言い出すのかと思っていた。
そう考えてしまうほど、俺は欲求不満になっているようだ。
前の続きとはオセロ。
先月、ここに遊びに来た時にやっていた。
俺が全勝したせいで何度もやらされる羽目になった。
勝てなくても白黒裏返すだけの簡単なゲームが面白いらしい。
途中までは颯太に多く取らせているから、負けても気分が悪いわけではないんだろう。
後から覆されることを考えずに置いていくから、颯太は俺よりも単純で素直だ。
「あらら、また負けちゃったの?次は頑張って!」
肩を寄せながら颯太の隣で応援する風子を見ていると、またつらい気持ちになってくる。