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キミを愛シテ溺れてる
第10章 名前を呼んで……
写真に写っている笑顔とソラ先輩が私のためを思ってしてくれていること。
楽しい時間をたくさん過ごして、愛されている実感が湧いてくる。
生みの親に捨てられ、育ての母にも愛されなかったせいで生まれてからずっと欲しくて仕方がなかった愛。
それを与えてもらって、今はどんなものなのか分かった気がする。
「私のために選んでくれて嬉しいです。料理ができるまで私は写真を入れてますね」
「ありがとう。でも俺の料理の方ができるの早いよ」
「ふふふっ。私の方が早いもん」
これからもソラ先輩と一緒にいるために就活を頑張らないと。
そして、この先も二人で楽しい時間を作っていくために……――――