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キミを愛シテ溺れてる
第10章 名前を呼んで……
四月中旬になって仕事が始まった。
本当はお菓子を売る仕事をしたかったけど就いた職業は一般事務。
格好はレディーススーツで中には薄ピンク色のシャツ。
OLには興味がなかったからまさか自分がなるとは思っていなかった。
「もうコピー終わったのか。お、こっちの資料のチェックも終わってる。乙羽は覚えるのが早いな」
「ありがとうございます、課長。後、手紙の切手も貼りましたからポストに出してきます」
私の仕事は、事務作業もろもろと課長のサポート。
でもソラ先輩が心配していたことが本当になって同じ職場に男性が多い。
求人の男女比まで見ていなかったから偶然だけど……。
唯一いる女性は六十歳間近の人で若い女は私しかいない。