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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
ここまで颯太のことをライバルだと意識していても、小さい頃から仲良く過ごした日々は忘れられない。
外遊びや面白いゲーム、キャッチボール、バスケのシュートのコツ……
本では学べない色んなことを教えてもらった。
長男である俺にとって颯太は兄の代わりであり、人生の先輩で特別な存在だ。
ただ……
求める女さえ被らなければ、この関係に歪みが生じることはなかっただろう。
それに、お互い表に出さずにいる黒い感情も生まれなかったと思う……――――
午前三時。風子は颯太と一緒にベッドに入り、俺は床で寝ることにした。
眠りにつくまで不審な物音はなく、健全な夜を過ごせると思っていた。
しかし……――――