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キミを愛シテ溺れてる
第11章 真っ白な青春のままで…(ソラ目線)
「嫌だよ……」
「宮藤ちゃんが塑羅緒も一緒に来ないとデートに行かないって言うんだ。だから付き合ってくれよー」
それはデートと言えるのだろうか……。
海田と二人で出掛けるならいいけど、どうでもいい女も混ぜて出掛けるのはこの上なく不愉快だ。
「頼むよー!おれたち親友だろぉ~」
海田がしつこく縋りついてきたから渋々付き合うことにした。
……っというよりもただ二人の後ろにいただけ。
駅前の店やゲームセンターに行っても海田と宮藤さんが遊んでいるのを口を挟まず見守った。
二人っきりにして帰ろうとすると海田の眼光が飛んでくるから帰れない。
だから暇つぶしに風子を探していた。