この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キミを愛シテ溺れてる
第11章 真っ白な青春のままで…(ソラ目線)
「いいや、喧嘩したおかげで報われない恋をしていたって気づくことができたから結果オーライだよ。
それに、いい奥さんと巡り合えたから感謝してるわ」
「それは良かった」
過去を思い出している時に握っていたグラスを口元に持っていき、乾いた喉に少し流し込んだ。
心を許している友達と二人で静かに飲んでいるからか、解けていく氷を眺めて、酒の香りまで楽しむ余裕がある。
「宮藤ちゃんみたいな美人もいいんだけど、やっぱり明るい今の奥さんが一番いい女だなー」
同感だ。どんなに容姿が美しい人がいても風子の方が一番いい女で可愛く思えるし、あの笑顔が恋しくなる。
「でも最近夜の営みがご無沙汰になってきたんだよぉ……。仕方ないことだけど、子供、子供で構ってもらえなくて」