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キミを愛シテ溺れてる
第11章 真っ白な青春のままで…(ソラ目線)
純粋な眼差しで見つめてくる彼女の右手に触れて握るとまた笑ってくれた。
俺と一緒にいることを選んでから風子はずっと可愛くなった。
まるで記憶をなくす前の彼女のようだ。
可愛すぎて我慢できなくなった俺は風子を引き寄せて、おでこにそっとキスをする。
周囲を歩いている人はちらほらいるけど暗いからはっきりと見えないと思うし、見られて困るような人もいないからお構いなしだ。
「男二人での飲みは楽しかったですか?」
「うん。海田と静かに飲めたし、それなりに楽しかったよ」
「どんな話をしたんです?」
「……乙羽さんのこと」
「えー?酔ってるでしょ」
「酔ってないよ」