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キミを愛シテ溺れてる
第12章 王子様の嫉妬が甘くて激しい愛に変わる時
海田先輩の質問にドキリとして、いてもたってもいられなくなってきた。
その質問の答えによって浮気心があるのか、ないのか一発で分かってしまう。
しかも、うちの大学に可愛い子が多いことも否定できない。
私よりも艶のいい髪をしている子や化粧が上手な子、細くてミニスカートが似合うスタイルがいい子もたくさんいる。
ソラ先輩はなんと答えるんだろう……。
ドキドキしながらも足音を立てないように気をつけて二人の座っているベンチに近づき、近くにあった低木に身を潜めて聞き耳を立てた。
「おい、人の話を無視するなよ」
「ごめん。ぼーっとしてた。なんだっけ?」
「可愛い子がいっぱいいるなーって」
「それって乙羽さんのことかな?」
「いや、風子ちゃんのことじゃなくてここの大学の女の子だよ」