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キミを愛シテ溺れてる
第12章 王子様の嫉妬が甘くて激しい愛に変わる時



「乙羽さんだけなら可愛いって思う」


よかった……。


ソラ先輩の気持ちが変わっていないことを知れた私はほっと胸を撫で下ろす。


「でたー。惚気!もしかして風子ちゃんのことを考えてた?」


「もちろん。乙羽さんと早く合流したいなーって思っていたよ」


そういえば【着いたよ】っとLOINEのメッセージが届いてから返事をしていなかった。

スマホを手に持っているからソラ先輩は私からの連絡を待っているのかもしれない。


「ラブラブだな……。付き合ってからもう長いのにそこまで好きなのはおかしいだろ。

こっちなんてもうセックスレスだってのに。塑羅緒はどれだけ風子ちゃんのことしか見えてないんだよ……」



「そうだな……。乙羽さん以外の歩いている女子は野菜に見える。野菜を可愛いとは思わないだろ」


「おまえ……、なんで目に畑フィルターが掛かってんだよ。ここにいる風子ちゃん以外の女子全員にぶん殴られるぞ」


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