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キミを愛シテ溺れてる
第12章 王子様の嫉妬が甘くて激しい愛に変わる時
何か知っているような口ぶりだ。
私も断られた理由は何となく分かっている。……颯太が社会人になってから断れるのは大体同じ理由だから。
「暇なら俺とご飯を食べに行こうよ」
「なんでそうなるんですか……」
「もう七時だし、お家デートを断られたってことは乙羽さんもまだご飯を食べてないだろ?」
はいそうです、っと言っているようにぐぅっとタイミングよく鳴ったお腹を押さえる。
体は素直だけど、気持ちは颯太の方を向いているから迷ってしまう。
「そうですけど……。うーん……」
「これから予定でもあるの?」
「何もないですけど……。彼氏以外の男と二人きりでご飯に行ったら浮気になりますのでお断りします」
「それなら俺とご飯を食べに行ったら浮気になるのか彼氏に電話して直接聞いてみようか」
「ちょっ…!やめてくださいよ!」