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キミを愛シテ溺れてる
第12章 王子様の嫉妬が甘くて激しい愛に変わる時
「だから、ふたりで食べてて!……ってか、ふたりでデートすればいいよ。それじゃーね」
残りのご飯を口にかき込んでから荷物を持った大地くんは走って店から出て行った。
嵐のように去っていってしまって結局またソラ先輩とふたりきり。
デートのような形になってしまった気がして少しずつ罪悪感が湧いてくる。
「どうしたの?心配しなくても大丈夫だよ。大地の分も俺が払っておくから」
「そうじゃなくてこれじゃソラ先輩とご飯を食べてるみたいじゃないですか」
「気が利く後輩だね」
「気が利かない友達です……」
私がどれだけいけないことをしていても食べ物に罪はないから残さずに食べる。
テーブルを挟んだ向かい側に座ってるソラ先輩も食事の続きを始めた。
高校生の時もそうだけど、いつ見ても綺麗な食べ方をする。
きっとベッドの上でも女性を大切に扱うんだろうな……。
「何か不満でもあった?」