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キミを愛シテ溺れてる
第12章 王子様の嫉妬が甘くて激しい愛に変わる時
「……ただの同級生だって」
「ぶはっ!嫉妬してる」
「してない」
「いや、してるだろー」
去り際に聞こえてきたソラ先輩と海田先輩の会話を耳にしてふふっ、とまた笑えてくる。
ソラ先輩が気にしているのは私が同じ学部で仲良くなっていた秋という男。
彼に浮気をするように迫られたことはあったけど、ただ必要になった時に最低限のことを話すだけで今はもう何もない。
でもその時にソラ先輩のことを悲しませて傷つけてしまったのは間違いない。
過ぎたことだけど今だってきっと少しは不安にさせてしまったと思う。
なぜなら、もし私がその立場だったら絶対に不安になるから……。
用事が済んで戻ったら大好きな人はソラ先輩だけだと伝えるようにたっぷり甘えて安心させたい。