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キミを愛シテ溺れてる
第12章 王子様の嫉妬が甘くて激しい愛に変わる時
私もソラ先輩と二人でのんびりと話したかったから大学の敷地内にある樹木が立ち並ぶ木陰へ案内した。
今日は雲はあるけど、青空が広がっていて木の葉や枝から漏れている微かな太陽の光が気持ちいい。
「ここも大学の敷地内なんですよ。街灯もないので夜は真っ暗ですから誰も近づかないみたいですけど、静かですからゆっくり話せますよね」
木々が立ち並ぶ間には石畳の道があって、その脇には木製のベンチが置かれている。
自然が豊かで綺麗な場所だけど、今は賑わっているキャンパス内に人が集まっているからかこの場所に誰かがいる気配はしなかった。
「そうなんだ。いい場所があるんだね」
すぐ傍にいて手を繋いでいるソラ先輩に肩を寄せてから頬にちゅっと唇を押し付けた。
二人きりだからすっかり甘えん坊モードになっている。
でもそんな私を可愛がってくれるようにソラ先輩は何度か唇を重ねてきて優しい愛を伝えてきてくれる。
「噂で聞いた話だと、授業をさぼってここでエッチしてるカップルもいるみたいです。レイプされた人もいるとか……」
「……乙羽さんはそんなことをされていないよね?」