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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
独占できたのも束の間、楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
神社を出て歩いているともう日が暮れてきた。
「こうやって一緒に帰るのは久しぶりだね。高校の時以来かな」
「わっ…、私はデートをしたつもりはありませんから!浮気はしたくないですし」
「知ってる。デートをするならもっと近づいて歩くから」
「興味のない場所に行くのによく付き合ってくれますよね。普通、男の人は面倒だとか思うんじゃないですか?すぐ飽きるし」
その普通は誰を基準としているのか予想がつく。
「好きな人が興味を持っているものに触れるのはこっちも勉強になるし、楽しいと思うから。
それに、俺が彼氏だったら乙羽さんを色んなところに連れて行くよ」