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キミを愛シテ溺れてる
第13章 ひと時の青春と禁断の恋
「大地くん!?」
困っているところに偶然やって来たのは、高校時代の同級生である大地くん。
高校三年間同じクラスで同じ部活に入っていた男友達。
ソラ先輩にとっては仲の良い後輩で今でも交友があるようだった。
「あのー、すみません。その女の子は僕と待ち合わせをしてたんですけどー」
「えっ!?」
「チッ。男がいるのかよ……」
約束もしていないことを大地くんが言って私が驚いていると、男は舌を鳴らして吐き捨てるように言い、席から立ってどこかへ行ってしまった。
その空いた隣の席に大地くんが代わりに座り、コーラとサンドイッチがのっているトレーを置いた。
「ねぇ、風子ちゃん。さっきの人、知り合い?」
「ううん。知らない人だけど……」
「やっぱりそうかー。今のは絶対にナンパだよー?気付いていた?」