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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1

「今日は出張だったんだろ?」

「はい。明日に帰ってくるって言ってたんですけど、私の聞き間違いかな。
もしかしたら仕事が早く終わったのかもしれませんね。こっそり追って驚かします」


「…………」

そう言って、俺を置いて風子は颯太の方へ走って行った。

彼氏がいたらそっちに向かうのは当然のこと。


いつもなら苦しい気持ちになるけれど、矛盾点があるからか希望を抱いていた。


やっと二人が――――別れる。


颯太が仕事だと風子に嘘をついていたのは、他の女と会っているから。

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