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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
今日はこれから余興の話し合いがあって会えるからその時に聞いてみよう。
集合時間までまだ余裕があったから、先に来た大地と暇つぶしをしていた。
「ソラくんがうわの空!……ぶはっ!なんかギャグになっちゃった。ごめんね」
「大地。何を仕返しされたい?」
「ひいい、許してよ。……なんか悩みごと?そう言えば、風子ちゃんが最近付き合い悪いよね。グループトークの内容に返事もしてこないし」
「そうなんだよな。何かあったか知ってる?」
「分かんない。彼氏とラブラブなんじゃない?風子ちゃんは頭の中がお花畑だから男のことしか考えてなさそうじゃん。僕、トイレ行ってくるー!」
男……か。
あんなに颯太に夢中だったのに、振られてからこの短い期間で乗り換えられる彼氏がいたとは思えない。
でも俺と会うことを拒んでいるという事は有り得なくもない話だ。
そうだとしたら考えたくない。
また振り出しに戻ってしまうから。
気を逸らそうとして本を読んでいると、いきなり誰かに肩を叩かれてビクッと驚く。