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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
「ないですよ。毎日楽しくて元気すぎて困っちゃうくらいです」
「風子ちゃんの取り柄は元気な所しかないからねー。頭の中、お花畑だし」
「なにそれ!大地くん酷い!」
むくれた風子の隣に大地が腰を掛ける。
対面よりも斜め前の方が自然に見ていられるから俺は海田の後に続いて座った。
もう一度この四人で集まれるとは思っていなかった。
海田や大地とはたまに会って遊んでいたけれど、風子とは駅で偶然見かけた時に挨拶を交わすくらいだった。
長話をしようとしても眼中にないのか、必要最低限の会話をしたら風子はすぐに離れていく。
彼氏ができてから、しっかりと一線を引かれてしまっているようだ。
「それにしても先生が結婚するなんて僕はびっくりしたよ」