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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
気になっていたことを代わりに聞いてくれて助かる。
風子に恋人ができてもうすぐ二年になる……はず。
「うっ、……うん。上手くいってるかな、あはは……。あ、この期間限定のチョコケーキ美味しい!」
肯定するまで間があった。
……さては誤魔化したな。
「お待たせしました。チョコレートケーキです」
話を逸らすには持って来いのタイミングで店員が頼んでいたものを運んでくる。
「あざーっす。風子ちゃんが頼んだものだよね。……これで何個目だ?」
テーブルに置かれたチョコレートケーキを手渡しながら海田が問うと風子は首を傾げた。
「えっと……、三個目だったかと思います」