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園主の嫁取り(くすくす姫サイドストーリー)
第2章 夜番とプリザーブ
「危なかった……」
「どうした?」
「ナイフを出しっぱなしにしてた…なのに、何も言われなかった……」
その男は、危ねぇ危ねぇ、と言いながら、急いでナイフを仕舞っております。
「寿命が縮んだ。もう二度とやらねぇ」
「お気付きにならなくて運が良かったな」
「そうですか?見てらっしゃった気もするんですが」
入りたての新人がそう言いましたが、残りの二人は首を振りました。
刃物を使ってすぐに仕舞わず、出しっぱなしにして置くなどと言うことは、もっとも当主の怒りを買うことだ、と彼らは思い知っておりました。

「いや、気が付いててお咎め無しは無ぇよ」
「はあ、」
「お咎め……氷詰めの果物の気分を味わった後で、良くて晩飯抜きだもんな」
新人以外の二人はそれぞれ、前に怒りを買ったときのサクナの、山から吹き下ろす冬の風のような冷たい様子を思い出し、思い出しただけで、ぶるっと震えました。

「あのう……ひとつ、気になったんですが」
「何だ?」
「サクナ様が、笑ったように見えたんですけど」
サクナは常に不機嫌そうで、不機嫌以外の表情は滅多に見せません。
それについては新人でも、既に分かっておりました。
「お前、疲れてるんじゃねぇのか?それか見間違いか、気のせいだろ」
「いや、俺も見た気がする」
「本当か!?」
三人のうち二人が見たというのなら、気のせいではないのかもしれません。

「天変地異の前触れか……」
「え!」
「来年は不作になるかもな……」
「ええ!」
「いや、都で変な術をかけられたとかか?」
「えええ!!」

「いやいや、もしかすると」
そこで夜番は、周りを見回して、声を潜めました。
「よく似た別人に、すり替えられたのかもしれねぇ」
「えええええー!!」
それを聞いた新人は、心の底から言いました。
「恐ろしいとこですね、都……」
「ああ。おっかねぇな……」
「違ぇねえ」
三人はすっかり都に怖気づき、早く休もう、と作業を急ぐことにしました。
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