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陽向の恋
第4章 四

「……っ、ちょっと!私料理しないと!」

「ダメ。俺もうお腹減ってるもん」

「だから料理するって……」

 そのまま陽向はガスを止めて、くるりと私を自分の方へ向かせる。と、ニットを胸まで捲り上げて、すぐにブラのホックを外しながら薄く笑った。

「いただきます」

 現れた大きな胸。その右の方の乳首に吸い付いて、陽向はチュッ……チュク……といやらしい音を立て始める。

「う……」

 いただきますって……。お腹減ってるってそういうこと……恥ずかしい。

「あっ……」

 堪能するように吸い続けられて、私は倒れないように必死にキッチンへもたれ掛かりながら立っていた。中学生の時はあんなに可愛かったのに……。

「苗ちゃん、ベッド行く?それともこのままここでする?もう止めて欲しくなくなっちゃったでしょ?」

「……」

 顔を上げて、目を細める陽向。その笑顔は意地悪く、まるで私を見透かしている様に聞かれて、私は心の中で白旗を上げながら呟いた。

「……ベッドで……お願いします……」
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