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陽向の恋
第4章 四

 ……――寝室。ベッドの上で私は四つん這いになり、後ろで膝立ちしている陽向から両腕を引っ張られている。互いに裸で膣孔へは熱くたぎった性器を突き入れられ、ベッドをギシギシと軋ませながら何度も出し入れを繰り返される。

「あっ……あっ……」

「今からこうしよう。俺以外の男から胸見られる度、デートに誘われる度、会社でエッチね」

「?!」

 何言ってんの、陽向……。そんなこと出来るわけないでしょ!陽向の言葉に呆れたが、中を熱の塊で擦られ続けて、叫ぶ体力もない。

「ダメ……そこ、ばっかり、擦っちゃ……」

「思い知らせて上げるよ……世の男達がどれ程おっぱい好きか!苗ちゃんがどれだけ無神経なのか!」

「……」

 いや、思い知らせなくても良いから。というか、止めてくれ。そう陽向のおバカ発言に思いながらも、激しい抽送に汗を滲ませながら喘ぐ。

「んっ……あぁっ……」

「ああ、むかつく!本当杉本の野郎!」

 要は、今日私が杉本さんからデートに誘われたことを怒っていると……。そのせいで八つ当たりされていると……そういうことだ。

「苗ちゃん、俺はあいつみたいにおっぱい目的な男じゃないからね!本当だよ!」

「もう……分かったから……」

「分かってないよ!」

 面倒臭い……。そう思いながらも私はぱちゅぱちゅと淫らな音を鳴らしつつ、奥深くまで熱棒を執拗に突き入れられて、果てそうになる。

「陽向……あっ……」

「ダメ……」

 だが、急に陽向が低い声で言いながら、性器を膣孔から抜く。その行動に驚きながら後ろを振り返って、私は陽向の顔を見た。

「まだいかせないよ……」

 悪魔の様に怪しく笑う陽向。その光景に私は、ぞっと背筋を凍り付かせていた。
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