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陽向の恋
第5章 五

 ヤバい。流されている。……というか私、陽向に甘いのかもしれない。

「……」

 頬から口付けが唇へ移動して、次第に深く貪られ始める。

「ん……」

 喉奥まで舌を差し込まれ、互いの唾液ごと口内をかき混ぜられ、私は膝から力が抜けてガクッと後ろへ倒れてしまいそうになるも。陽向から腰に手を回されながら、支えられた。

「苗ちゃん、今日はソファ?」

「……はい……」

 至近距離で陽向からニコッと微笑まれ、返事をする私はやっぱり流され過ぎだ……。

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