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陽向の恋
第6章 六
「課長、ありがとうございます」
その後出てきた花菜がニコニコしながらお礼を言って、私にコソッと話しかけた。
「課長優しいね」
「うん」
点数稼ぎ……とは思わず、ここは素直に感謝しよう。先に歩き出す加地課長を見ながら、私も歩き出そうとした。
「にしても……やっぱり苗ちゃん、胸大きいね。羨ましい……」
たが急に花菜が私の胸を見ながら、呟く。その言葉と同時に、ピクッと反応して此方を振り返る加地課長。そのまま花菜が私の胸を触ろうとして、手を伸ばしてくる。と、ごくっと生唾を飲んだのが分かった。
「ちょっと花菜!何言ってんの!」
課長もいるのに!めっちゃ見てるから!食い入るように!
「だって浴衣から溢れそうだよ!良いなぁ……温泉で触らせてよ」
「温泉でなら良いけど……」
諦めながら花菜が手を引っ込めて、頼んでくる。それに私が返事をして、また加地課長の方を見た。
「温泉で……むにむに……ぱふぱふ……」
何か妄想してるんだけど、このおっさん――