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スグリ姫の試練(くすくす姫後日談・その3)
第8章 七週目と、その終わり
「やだ。ねない。」
口をむぅっと尖らせて、子どものサクナはまた首を振りました。
「 大丈夫よ、どこにもいかないわ 」
「やだ。…ねるなら、いっしょにねる。」
「…一緒にって…私と?!」
「ん。」
(一緒にっ、一緒に寝るぅう!?…って、こどもだったわね、こどもっ)
子どもだものね、と思いながら、姫は布団をはぐりました。
「わかったわ。一緒に寝るから、寝ましょうね」
サクナはこくんと頷いて、先程から抱き込んでいた腕に、ぎゅっと抱きつきました。
姫が寝台に一緒に落ち着くと、少ししゅんとした様な声がしました。
「…ごめんなさい。」
「どうして?」
「めいわくかけて」
腕にぎゅっと抱きついて、すりすりと頬擦りしています。
(うわー…さっきから、ほんとに、こども…なんかっ…かわいい、かもっ…!?)
いつものように色めいた意味の無い、まるであどけないようなサクナの仕草のあれこれは、姫の母性を刺激しました。
「迷惑なんかじゃないわよ。心配しないで」
よしよしと頭をなでると、小さな声が聞こえました。
「…ずっと、いてくれる?」
「ええ。ずっと居るわよ?」
「…よかった。」
ほっとしたようにそう言うと、今度は腕ではなく姫の体に抱きついて、 胸の谷間に頬擦りしてきました。
(こっ…こども!?こども、こんなことする!?…あ、でも、これ腕でもしてたっけ。場所が変わっただけ?!)
姫が動揺していると、胸の谷間から声が聞こえました。
「だいすき。」
「うんっ?!」
突然そんなことを言われ、姫はますます動揺しました。
(うわあ、素直っ…!さすがこどもっ!!うん、こども、こんなことするわよね…っ)
「だいすき。…かわいい。」
「あ、」
あまりにもぐりぐり頭を押し付けられたためか、スグリ姫の胸元は、いつのまにか肌蹴ておりました。
子どものサクナは肌蹴た胸元に器用に顔を突っ込んで、胸にちゅっと吸い付きました。
「っんん!?」
(これはこども…っていうか、赤ちゃん!?…赤ちゃんに戻っちゃったの!?)
胸をちゅうちゅう吸われながら、姫の頭は混乱しました。
(うわ、口の中熱いっ…!もしかして熱がすごく高いから、こどもを通り越して赤ちゃんに戻っ…っ?!?)
姫が混乱していると、今度は吸っていない方の胸を、むにむに触り始めました。