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君に恋する物語
第1章 私の好きな人
「・・・ごめん」

「・・・なにが・」

「・・・キスして・・・ごめん」

「・・・なんで謝るのよぉ?」

俺からのキスは最後にするから・・・

そっとゆあの頭を撫でた

「タツ君のばか!!私・・・嬉しかったんだよ?なのに・・・なんでそんな事言うのよぉ?」

「・・・ごめん。ごめんな?」

ゆあを抱きしめた


「うっ・・・ぐずっ・・・やっと・・・やっと・・・タツ君が私の事って・・・思ったのに・・・」

「・・・頼むから、泣くな」

「・・・どうすればいい?どうすれば私の事を見てくれるの?」

「・・・ゆあ」

俺はゆあの涙をそっと拭った



「嫌いなんて嘘。おっさんって言ってごめん。」

「・・・ゆあ」

「好きなの・・・小さい頃からずっと・・・」

「・・・わかってる」

「お願い・・・早く大人になるから・・・私以外の人と結婚しないで・・・」

涙で滲むゆあの顔

こんな顔させたいんじゃない
俺はゆあの笑った顔が見たいんだよ

泣くなよ・・・
泣くな

泣いてるお前を・・・
もう甘い物で慰める事なんて出来ないだろ?
よしよしして誤魔化す事は出来ないだろ?

そんな事・・・
俺が一番わかってるよ

お前が産まれた時からずっと見て来たんだから・・・



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