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君に恋する物語
第2章 ユキの運命の恋
私を助けてくれた恩人とは言え、初対面の啓介とは違うタイプの男前を前にして緊張してしまうのは仕方がないと思わない?

ま、ましてや・・・
何故だか・・・
相手は私の事を以前から知っている様な素振りで・・・

ま、ましてや・・・
流したけれども・・・
す、好きだとか・・・
笑顔が素敵だとか・・・

啓介ばかりしか目にいってないもんだったから・・・
私に浴びせる様に好きだと言う信は仔犬の様な存在は置いておいて
大人の男性の魅力に・・・
まるで自分が子供で、恋愛初心者なのだと・・・
井の中の蛙だと・・・
知らされてしまった

「ええっと・・・この辺りで美味しいお店は・・・」

そんな自分を隠したくて・・・
いつもの様に頼れる存在が自分なんだと言い聞かす様に・・・
目の前に居る年上の男性の主導権を握ろうとし、会話を振った

・・・ってか、どこだよ?
ここ?
途中の駅で降りたもんだから右も左もわかりゃしない
改めてキョロキョロとする私を・・・

クスッ

って声が更に私を焦らせ、恥ずかしくさせた

途端に恥ずかしくなって・・・
「笑われた!!カッコつけようとしたのがバレた!!」
私の内心はそれしか考えられない

カッコつけてご馳走します!!
とか言ったけど・・・
財布の中身は給料日前で二千円しか入ってなかったのではないか?

い、いざとなれば!!
カードを使おう!!
私も大人なんだし?
それで事を回避しよう!!
うんうん。
よく思いついた。と、自画自賛。

それよりも店だよ!!
私がカッコつけられる様な、お洒落でいい感じの店はないのか?
辺りを見回した

クククッ・・・

さっきは「クスッ」だったのに・・・
今度は笑いを堪えれられないような「クククッ」・・・

やばい・・・
テンパってるのがばれたか?

恐る恐る顔を上げた

「・・・何が食べたいですか?」

笑いを堪えながら訊ねられても素直じゃない私は素直に言える訳なんてないし!!

「・・・」

あ~あ。
沈黙しちゃった時点でアウトだよ
今まで年下しか相手にしてこなかったモンだから・・・
見た目で寄ってくる同性相手のランチには、それなりに調べて
「さすが!!谷川さんね!!」
なんて言われてたのが・・・
遠い昔に感じるよ

カッコつけたい自分
カッコつけても敵わなそうな人に何て言えばいいのか何てわかる筈なんてなかった

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