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君に恋する物語
第2章 ユキの運命の恋
「おれ・・・僕ね?この辺りは・・・少しだけだけれども・・・詳しくてね?」

私のしょうもない、変なプライドを傷つけない様にと・・・
さっきまでの笑いを堪えて私に話しかける
様な気がする

「・・・好みに合うかは・・・わからないんだけども・・・美味しい店を知ってるんだ」

「・・・そ、そうなんですか?」

「うん。良ければ・・・君が良ければ・・・そこでいいかな?」

私の顔色を伺う様に・・・
柔らかく丁寧に話しかける啓介とは違うタイプの男性に・・・
私が素直に頷いたのは・・・
頷いたのは・・・

こ、この辺のお店を知らなかったからよ!!

心の中で強がるのはもう性格としか言いようがない

(か、カード・・・大丈夫かな?)

と、思うのも・・・
許して下さい・・・


「ここなんだけど」

「わぁ・・・」

思わず私がため息を漏らしたのはこじんまりとしてて穴場的な和風のカフェだった
幾つかの路地に入った場所の知る人ぞ知る・・・
秘密基地の様なカフェ

カランコロン・・・
と、レトロな鈴の音に

「いらっしゃいませ」

と、爽やかな笑顔で中年の・・・それでも笑顔が素敵な女性に迎えらえた

「お二人様ですか?」

「ええ・・・」

「では・・・こちらへどうぞ」

案内された席はソファー席で・・・
小さな庭が見えるカップルシートだった

「「ええ??」」

驚いた声を上げたのは二人同時
私も驚いたが、彼も驚いた様だった

しどろもどろする私達にはてなな中年女性

「・・・お気に召しませんでしたか?」

不思議そうに私達に訊ねた

「・・・その・・・とても・・・す、素敵な席では・・・ありますが・・・で、出来れば・・・向かい合って座れる席にして・・・頂きたく・・・」

啓介とは違うタイプの男性が真っ赤になってそんな事を言うものだから・・・
私は・・・
違う意味で恥ずかしくなった

「・・・あらあら・・・そうでしたか・・・ええ・・・私はてっきり・・・」

中年女性は「失礼しました」と、意味深な言葉を付け加え私達を違う席へと案内した


お互いの顔が向かい合うテーブル席
またも変な気を使ったであろう
人混みから少し離れた個室・・・
とまでは行かない・・・
二人だけの空間の様な席・・・

「・・・お決まりになられましたらボタンを」

微笑む女性は私達を残して去って行った





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