• テキストサイズ
君に恋する物語
第2章 ユキの運命の恋
足りるかな?
お財布の中身を思い出しつつ・・・
メニューをチラ見した

「お手洗いは?」

そう言われ・・・
素直に

「・・・失礼します」

と、席を外した

別に行きたくもなかったんだけど・・・
息を整えたかった

「はぁ・・・」

誰も居ない個室で盛大にため息を吐いた

鏡に映った自分を見る

看護師と言う職業柄、派手な化粧は控えている
朝は仕事に行く予定だったから・・・
時間が経って鏡で見た顔はすっぴんに近くて恥ずかしくなった

(こんな顔で笑っていたの?)

慌ててポーチの中の化粧品を取り出して、余所行き顔のメイクを施そうとした

でも・・・
ふと、手が止まる

(な、なんか・・・張り切ってるみたいじゃない?)

我に返った

さっきまで薄化粧だった女が急にトイレから帰ってきて・・・
化粧バッチリしてたら・・・
・・・意識してる
とか思われちゃうんじゃないの?
可愛く思われたいって・・・
思ってる自分が居るんじゃないの?


散々、悩んだ挙句
あまり長く席を外して大きい方だと思われたくない私はアイライナーとグロスだけを整えて席に戻った

(遅かったね)

とか、言われたら・・・恥ずかしいな
あっ!!
その前にお会計しなきゃ

私は色んな・・・紋々とした考えをしながら・・・
平然を装って・・・

「お待たせしました」

と、席に着いた

「・・・うん」

と言った啓介とは違うタイプの男前
ちょ・・・ちょっと!!
あんまりじろじろ見ないで欲しいんですけど!!

どこが変ですか?
言いたい事があるならハッキリ!!

そう思うも顔が・・・見れない・・・

「あ・・・の!!」

言いかけた私を遮る様に・・・

「・・・やっぱり・・・仕事へ行くんですか?」

「は?」

仕事は休むって連絡しましたよ?
ってか・・・
休んだから・・・こうしてランチを食べてるのであって・・・

「・・・すいません。お化粧を・・・その・・・してらっしゃるから・・・これから・・・用事があるのかと・・・」

「あの!!しょ、職業柄!!ナチュラルメイクなのは基本でして・・・いつもは・・・その・・・仕事なので・・・」

「では、お化粧をして戻ってきたと言う事はどんな意味が?」

・・・はっきり訊くんだな
恥ずかしかったからですよ
あなたの前で・・・すっぴん同然が・・・


/64ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ