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君に恋する物語
第2章 ユキの運命の恋
「思い出してくれたかな?」

目の前の・・・
啓介とは違うタイプの男前は笑う

私は恥ずかしさしさしか思い出せません・・・

あんな・・・
女性的ではない行動をしてしまった事

警察官の啓介や信に何度も怒られた

今、私が偶然?
いや・・・
彼にとっては必然であったにしろ・・・

「お手洗い」

の、最中に化粧直しした自分が恥ずかしすぎるではないか!!
あ、穴があったら入りたい!!

私がピエロの様に思えて仕方がない

少しでもときめいた時間を返して欲しい!!
必死で女性らしくしたかっただけの自分が・・・馬鹿に思えて・・・
泣きそうになった


「・・・わ、私・・・でしたかね?」

言い訳する私は・・・
やっぱりこの人の前では可愛く居たかったんだろうか?
目を見ず泳がせた

「あなただよ。僕を救ってくれて・・・助けてくれたのは・・・あなただよ」

そんな優しい目で見られても・・・

・・・逃げたい
この場から今すぐ!!
もう、お説教は嫌だ!!
さんざん啓介と信・・・家族・・・その他諸々に怒られたんだ

(もう少し、やり方があっただろう?相手は犯罪者なんだぞ!!何かあったらどうするんだ!!)
と・・・

当時は感謝されると思った自分の行動が・・・
否定された苦い思い出
ちょっと腕に自信があるからと・・・自惚れて・・・
汚いおっさんをぼこぼこにしてしまった

今でも後悔はしていないけど・・・
ほんの少~しだけ・・・やりすぎたかな?
って思ってる

す、少しだけだよ!!

痴漢犯罪!!
正義は勝つ!!

私の正義感の強さは家族が警察官の仕事をしていたのもあったかも知れない
でも、目の前の不条理な出来事を見過ごしたくはなかった


「・・・だって・・・許せなかったんだもん」

ポツリと本音を漏らした
あの時を思い出して・・・

「・・・うん。ありがとうね。俺は君に助けられたんだ」

あの時の人が・・・
こうしてお礼を言ってくれたのなら良かった
助けられた鶴が・・・
恩を返しに来た様な感じ

少し切なくなった
私は彼の痴漢と言う名の冤罪を助けた
私は痴漢から助けられた

ただそれだけの事だったのに・・・
彼はお礼がしたかっただけなのに・・・
私は・・・
あやうく恋に落ちる所だった



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