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君に恋する物語
第2章 ユキの運命の恋
「・・・デザートはいらないって言うから・・・」

「・・・」

「送って行きたいんだけど・・・ダメ?」

な、なんなの?
その、憐れみをこう様な目は!!

送られたりなんかしたら、家がバレるじゃない!!

「か、帰れます!!お、お食事代金と・・・助けて下さったお礼は・・・また・・・」

「また??会ってくれるの?なら、連絡先をきかないと!!」

・・・墓穴・・・
私の律義さが恨めしい・・・
・・・ってか・・・
ずいぶん、強引だな

弱気になりながら店を出た

「・・・じゃあ、こうしませんか?」

「どうするの?」

ワクワクと言う目で私を見る

「お互い・・・助け合った仲で・・・チャラ・・・的な?」

「・・・」

とってもいい案だと思ったのだけれど・・・違った?
彼がキョトンとしたから

「おれ・・・僕がね?あの時、君に助けられたのは・・・今日、君を助けたのとでは比にならないよ。比べようもない」

「いえいえ・・・お気になさらず・・・」

「・・・君をね?好きだと言ってるんだよ」



「・・・はい?」

さっきも聞いたけど・・・
事情が理解れば意味を違う風に捉えてしまうのは仕方なくない?
あなたはお礼がしたかっただけなのでしょう?

「今度は・・・僕が君を守りたいって・・・そう言う事なんだ」

「・・・私が強いって知ってますでしょう?」

あれだけ、大立ち回りをしたんだから

「・・・好きだって・・・恋人になって欲しいんだよ」

「・・・」

真剣な瞳に言葉が詰まる

「デザートは言い訳・・・ってわからない?」

鈍い私はわからずコクンと頷いた

「なら・・・好きな物を教えて?」

「そんな!!急に言われても・・・」

「花とか?宝石?何でもいいよ・・・」

「な、何でもって・・・」

「やっと・・・君が目の前に居るんだ。どうしたら・・・いいのか・・・教えて欲しい」


ヤバい・・・
キュンしかない
そんな切ない感じで・・・
そんな甘い声で・・・
そんな優しい顔で・・・

「口説いてるって・・・わからない?」

・・・ダメだ
これ以上は流されてしまう・・・
大人しく口説かれたくなる・・・

「・・・わかります」

口説かれたい
全力で・・・

ずっと・・・
ずっと・・・
憧れてたお姫さまになりたい・・・

そんな風に思ってしまった


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