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君に恋する物語
第2章 ユキの運命の恋
「あの!!」

大きな声を出してしまった

「はい?」

柔らかい声が愛おしそうに返事をする

「わ、私の事を・・・その・・・色々と・・・お気遣い下さり・・・ありがとうございます」

何だかどうしても・・・
キザな言葉にしか聞こえなくて・・・
どうしていいかわからなくて

「い、色々と!!ありがとうございました!!」

踵を返してダッシュで逃げようとした
が・・・
逃げられない
手を掴まれているから・・・

「は、離して下さい!!」

「嫌です」

「こ、今度は!!本当に痴漢になりますよ!!」

「覚悟の上です」

ギュッと私を掴む手に力が入った

「あなたを好きだと・・・言ってるんです」

「そ、それは!!私があなたを助けたからであって・・・」

「それではいけないのですか?」

もう逃がさないと言うような手のキツさに戸惑った

「・・・きっかけは何であれ・・・好きになってしまった」

「・・・」

「それがいけないのですか?」

「・・・お礼は・・・したはずです」

だから・・・
だから・・・
チャラですよね?

あなたを痴漢の冤罪から救った
痴漢にあった私はあなたに助けられた
それで終わりでしょう?

「お礼?・・・足りないと・・・言った筈ですよ」

「・・・」

「あなたに対する・・・僕の感謝の気持ちが返せてません。」

「お気になさらず!!!」

「・・・僕は気にします。気になって・・・気になって・・・頭がいっぱいで・・・どうしようもないのです」

「・・・手を・・・離して下さい・・・」

本当は・・・
本当は・・・
離してなんて欲しい訳ではないのに・・・
可愛くない自分がそう言って・・・
私を困らせた

「・・・好きです」

「え?」

「あなたが・・・好きです」

「・・・」

「どうすれば・・・いいのか・・・」

「・・・」

「あなたは看護師でしょう?心臓が破裂しそうな位・・・痛いんです」

「な、何を言って・・・」

「・・・僕を救って?」

「き、キザすぎるのも・・・いいかげんに!!・・・」

「からかってなんかない。重病な恋の病に落ちた患者を・・・どうか救って?」

「つまりは・・あなたは・・・私を・・・好きだと?」

「ええ・・・どうしようもない位に」

真っ直ぐな目を・・・
この短時間で何度見ただろうか?

堕ちる・・・
恋という病気に
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