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アムネシアは蜜愛に花開く
第5章 Ⅳ 歪んだ溺恋と束の間の幸せ

「アズ……口紅、早く作ろうな……。その時は、俺を最奥にいかせて?」
「うん、うん……巽、ああ、もうちょっと、来て……。もう少し奥も……上書きして」
巽にしがみつくようにしてねだると、巽はわたしの後頭部に手を添えて優しく撫でながら、文句を口にした。
「ここまで挿れたのか、あいつ! ん……キツ、いのに、誘うようにうねってやがる。なんなのお前、どこまで俺が好きなんだよ……」
嬉しそうに笑いながら巽は、腰をゆっくりと動かした。
「あ……っ」
「ん……っ、本当にお前の身体は正直。とっても可愛い」
彼の熱と質量に息が詰まる。
同時に擦られたところから生じる快感の波が、わたしを襲う。
「……ああ、そこっ、が……気持ち、いい……」
「ん? ここ?」
巽はわたしの弱いところをエラの張った部分でぐりぐりと抉るように刺激をし、入ったと思ったら出て行ってしまい、膣がきゅうきゅうと収縮して泣いているのがわかる。
わたしは切なく喘ぎながら腰を揺らすと、ちゃぷちゃぷと湯面が波立った。
「こら、奥に入ってしまうだろ。アズ……」
「……いいよ」
奥が切なく泣いている。
「……口紅出来たら、何度でもお前の奥を突くから。だから今は駄目……って、お前が言い出したんだろう?」
優しく甘く、巽はわたしを諭す。
「俺に抱かれるのを思い浮かべて、いい口紅作って? 俺も……お前を抱くこと考えて頑張るから。な?」
「……ん」

