この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
僕の彩芽
第10章 十

「あ、秋人さん……!俺……俺……秋人さんの事が!」

 ワイシャツを床に落とし、豪は秋人さんへ近付いていく。

顔は紅潮し、緊張で両手の指先は震えている。

……まさか、本当にキス?!やめてくれぇぇぇ!

「っ……」

 秋人さんの顔に自身の顔を近づける豪の光景を見ながら、私は息を飲んだ。

豪と秋人さんの唇の距離、二センチ……

これは本当に……しちゃうよ……。

そう思いながら、鼓動が速まる。

「や、やっぱり無理っす~!俺、恥ずかしいぃぃぃ!」

 突然豪が両手で両頬を押さえながら秋人さんから離れると、安堵した。

……良かった。って、あれ?何で私ほっとしてるんだろう……。

「豪?まだか?何してんだ?」

 待ちくたびれて秋人さんが目を開けると、豪は慌てながら胸を両手で隠した。

「これはっ!彩芽から脱がされたんすぅぅぅ!」

「ポチが?」

 ……い、いや、何でそんな嘘つくかな?!自分で脱いだじゃん!私秋人さんの太腿に座ってたんだから、脱がせられるわけないじゃん!

「ポチ……盛ってると思ったら、豪にまで……」

「違いますよ!豪が勝手に脱いだんですよ!」

 冷血に睨まれて、私は怯えた。……何でこうなるのぉぉぉ!豪のせいで!

「他の野郎に腰上げてしっぽ振ったら、去勢すんぞ?」

「だから……!何もしてませんって!豪、何か言え!」

 耳元で低く脅されて、体が恐怖で震え上がる。豪の話を聞くと更に……

「秋人さん、彩芽は……ビッチ野郎です。俺、何回も襲われそうになったんすよ……」

 裏切りやがったぁぁぁ!私を陥れる作戦に出た!この卑怯者!豪、最低!
 

/239ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ