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僕の彩芽
第2章 ニ
「……」
何かおった!今何かおった!どうしよう。折角逃げられると思ったのに……。
「おい、もしかして、逃げようとしてたのか?」
顔を青ざめながらドアの前に立っていると、ドアが開いて大男が入ってきた。手には私のモッズコートを持っている。それから私の言葉を聞くと、
「まさか!」
「秋人さん、寝てんな?研修はどうした?」
ソファに座ったまま寝ている秋人さんへ気付いて、質問してきた。ヤバい……。やはり逃げられそうにない。
「研修、してたんだけど……途中で秋人さんが寝ちゃって」
「途中で?なら、研修は途中か?」
大男からの質問に頷く。そんな私へ大男は急にモッズコートを投げつけ、言い放った。
「だったら俺が研修する。脱げ」
「えっ……」
そんなことありなの?いや、無しでしょ!