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僕の彩芽
第12章 十二
「わ、私、逆上せてしまいました……上がっても良いですか?」
誤魔化す為にそう言って、逃げようとした。現に体と顔は火照り、汗ばむ。口付けのせいか、意識もぼんやりとする。
「……逆上せたなら仕方ない。出るか」
そう言って秋人さんが露天風呂から立ちながら私の体を抱え上げると、私は小さく返事をした。
「すいません……」
「体が大事だ。ポチ、大丈夫か?」
「ありがとうございます、秋人さん……」
そのまま脱衣所へ向かう秋人さんに連れられながら、私は安堵する。
良かった……エッチは免れた。
まさかこの選択が自分の首を締める事になるだろうとは、思っていなかった。