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僕の彩芽
第3章 三

 ……秋人さんがシャワーを浴びてる間、何してたら良いんだろう。暇だ。勝手に部屋を探索するのもいけない気がするし。

「……」

 何故か緊張しながら、黒革のソファへ腰掛ける。浴室からは、シャワーの音が聞こえてきた。……まさか所有物って、エッチなことされたりしないよね。使い物にならないって言ってたし、大丈夫か!秋人さんも良い人そうだし!

「後でお礼言わないと……」

 秋人さんのおかげで、風俗で働かなくてすんだ。家も見つかった事だし、本当に良かった。秋人さんは私にとって神様だ。

「……」

 それから暫く、ソファの上でうつらうつらと体を揺らしながら居眠りしていた。だがリビングのドアの開く音と、此方へ近寄ってくる足音が聞こえてくると、私は目を覚ます。……秋人さん、シャワー終わったのかな。そう思いながら、目の前で立ち止まった人物へ声を掛けた。

「秋人さん……?」

 同時に首に何か回されて、違和感を感じたのも束の間。かちゃっと金属音が聞こえると、秋人さんの声がした。

「ポチ。それが今からお前の名前だ」

「ポチ……?えっ……」

 えぇぇぇえ!何か首に嵌められてる!首輪?!首輪だ!秋人さんが私に首輪を嵌めた!

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