この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
僕の彩芽
第15章 エピローグ
その言葉に、涙が込み上げてくる。
「ちがうよ、豪……。私も初めはそう思っていたけど、違ったの。秋人さんが、救ってくれたんだよ……」
親から売られて、風俗で働きかけた。それも秋人さんのおかげで働かなくて済んだ。
家もお金も持ってない私をマンションに住まわせてくれて、秋人さんは私の恩人。
そして、大好きな人。
秋人さん以外の人と付き合うなんて、考えもつかない。
「ごめんね、豪。私秋人さんしか見えてないの。キスしたことも言って良いよ。正直に話すから。きっと秋人さんなら、私を信じてくれるよ」
「……そこまで好きかよ……」
豪から聞かれると、私は涙を拭いて笑顔で頷いた。
うん、大好きだよ――