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僕の彩芽
第5章 五

 結局こいつはあれから一時間、私をいかせようとしなかった。集中的に蕾を舐めていたかと思えば、私がいきそうになると敏感に気付いて、柔肉の間を舐め始める。そのまま蜜孔へ舌を入れて抜き差しを繰り返したり、柔肉を夢中で舐めたり。

「あんなこと、二度としないからね!」

「……お前さ、誰にものを言ってんだ?」

 豪から豹のような目で睨まれると、口ごもる。

「……」

 そうだった。豪って借金取りじゃん。もしかして……

「豪は、その筋のお方ですか?」

「は?ちげーよ。俺は借金取りのバイトしながら、昨日のニューハーフ店で働いてんだよ!」

 恐る恐る質問して豪の返事を聞くと、私は安堵した。

「じゃあ、秋人さんは……」

「秋人さんも違うわ!けど……怒らせると怖い人だけどな」

 豪が何故そんな事を言うのか、分かる気がする……。
秋人さんは怒らせちゃダメだ。本能的に分かる……。

「豪と秋人さんって何歳?」

「俺は21で、秋人さんが25」

「豪、年上かよ!」

 ヤバい。思わず叫んでしまった。そんな私を見て、へらっと笑う豪。

「童顔だからな。可愛く見えるだろ?」

 アホで良かった……。こいつ短気そうだけど、その代わり単純そうだ。結構扱いやすいかもしれない。

「で、秋人さんのことは何で好きになったの?好きな人がいるなら、さっきみたいな事は私にしない方が良いと思うよ!」

 調子に乗って明るく話した。そんな私を豪がまた睨み付けてくると、後悔する。

「は?何でおめぇに話さないといけねーんだよ。つうか、秋人さんから言われたからさっきイかせてやったんだからな。普通はお前みたいなブス、イかせねーし!」

 ……ブスブスうるさいんじゃ!そんな風に思うなら、修行とかするなんて言うなよ!

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