この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
僕の彩芽
第6章 六
「だけどな、お前に此処はまだ早い。行くぞ」
「待ってください!ドレス返さないと!」
「……じゃあ店の前で待ってるから。着替えて来い」
「分かりました!」
秋人さんへドキドキしながら、私は冷たく話す秋人さんに返事をした。そしてラウンジの方へ振り返って、休憩室へと歩き出す。
「……」
何で迎えに来たんだろう。仕事中だった筈なのに。やっぱりマンションに連れて帰られて、怒られるんだろうな……。お金を稼ごうなんて思うんじゃなかった……。
「はぁ……」
先程までドキドキしていたのに、休憩室へ向かいながら私は既に憂鬱になっていた。