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僕の彩芽
第7章 七
「美味しいか?」
「はい……」
美味しいよ。美味し過ぎるよ……。だからヤバいんだよ!ご飯にシャワー付き。しかも、どれも秋人さんが食べさせてくれて、シャワーも秋人さんが髪と体を洗ってくれる。このままだと……人としてダメになる。自分じゃ何も出来ない大人になってしまう!
「可愛い、ポチ」
「……」
一口食べる度に、ニコニコしながら私の頭を撫でる。心地好い。
「秋人さん……」
この人、本当にペット好きなんだな。人間だけど……。変わってるな……。
「ポチ……」
「何ですか?」
「俺から離れようとするなよ」
唐突にお皿とフォークをテーブルに置き、秋人さんが私の体を抱き締めると、私は固まった。逞しい秋人さんの胸板、両腕。キュンとするも……
「秋人さん?」
何で急に……?秋人さんから抱き締められるなんて、ビックリした……。これもペットとしてだろうけど。