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僕の彩芽
第8章 八

「ぁ……」

 変態秋人!性欲悪魔秋人!仕方ない……疲れてそうだけど、起こすか……。

「秋人さん、起きて下さい……」

「ん……やだ……」

「やだって何言ってんだ!このぉぉぉ!間違えてますよ!私はポチですよ!」

「ポチ……?」

 秋人さんの方を向き直して話し掛けると、秋人さんが下着とパジャマの中から手を抜きながらうっすらと目を開ける。

「あれ?巨乳ギャルじゃなかったっけ……」

 やっぱり人間違い!しかも巨乳ギャルとか、傷付くわ!すいませんね!ペチャパイで!

「……いい加減にしてください。ペットなんでしょ?だったらエッチな事とか、もう無しにしてくださいね」

「エッチな事……?」

 秋人さんが半分寝ているのを良い事に、強気な発言をぶつけた。相変わらず秋人さんは、朝起きれない子供の様にぼんやりとしている。

「おやすみなさい、秋人さん」

「ああ、おやすみ。ポチ……」

 仕方ねぇな。どいつもこいつもよぉ!どうなってんだ!最近の大人は!

「……すー……すー……」

 寝息を立てる秋人さんの寝顔を見ながら、苛立つ。――すると唐突に秋人さんが起き上がり、此方を見ながら眠気眼のまま呟いた。

「おやすみのチュー……」

 そのまま頬に触れる優しい唇。それに戸惑い硬直するも、私は再び寝始める秋人さんを白い目で見ていた。

「……」
 
 やっぱりほっぺかよ――
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