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僕の彩芽
第8章 八

「知るところによると、秋人さんは小学生の頃からかなりのヤンキーだったらしい!不良がのさぼる高校で他校の生徒と乱闘騒ぎ起こしたり、同じ高校の不良グループと戦って高校のてっぺん取ろうとしてたらしい!」

「待って、それ、何かの映画で観たよ……」

「高校を卒業した後は知り合いの経営するホストクラブで働き出して、そこでNo.1にもなったってよ!」

「No.1……秋人さんが、ホスト……?」

 秋人さんのことを語る豪は自分の事の様に嬉しそうで、驚く私との温度差を感じた。漸く私は鳥の巣頭を綺麗に整えた。

「それからホストを20歳で辞めて、25歳に風俗店のオーナーになったってよ!」

「いや、ちょっと待て!急に飛びすぎでしょ!ホスト辞めてから、風俗店のオーナーになるまでの間は?!」

「そこは知らん」

「知らんって……」

 空白の期間が5年……。その時秋人さんは何してたんだろう。

「俺もまだ知り合って一年ぐらいだし、あんま知らない事もあるけど、これだけは言っとくからな」

「何……?」

 また真剣に豪が話し出すと、私はごくっと唾を飲む。すると続けられた言葉を聞いて、優しく微笑んだ。

「俺、秋人さんから抱かれたい」

 そんなの知るかよ――
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