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くすくす姫の誕生日(くすくす姫後日談・その4)
第2章 まだ「お誕生日」の来てない日
服の襟ぐりが広めで、特に胸元は縦に深く切れ込みが入っています。
ウエストに切り替えが作ってあるのですが、その部分には普通にしていたら肌が見えないように工夫された、風が通るための切れ目が入っておりました。
手の込んだ生地で装飾の少ない、裾に深いスリットが入り、身頃に隙間の有るドレス。
その上に透ける薄衣を纏うという形は、体の柔らかい曲線を見せたいのか隠したいのかが曖昧で、却って女性らしさが強調されるような気がしました。

「なんだ?ちょっと見せてみ…ろ…」
そう言われて扉をくぐった姫を見て、サクナは絶句したまま固まりました。

「これ、着るのは、そんなに難しく無かったわよ?一回着たら充分慣れた気がするんだけど」
「慣れろってのは、そういう意味じゃ無かったらしい…」
「え?」
「慣れなきゃいけねぇのは、お前じゃねえ。俺だ。」
「え??」
そう言うとサクナはこっち来い、と姫を手招きしたので、姫は長椅子の傍まで行きました。

「…お前がさっき『女っぽい』って言ってた意味が分かった。」
「へ?」
「間近で見ると、更にすげぇ破壊力だな…」
「えええ?…に、似合ってない!?」
スグリ姫はこの服が女らしすぎて、自分では似合っているのかどうかが、よく分かりませんでした。
なので、「すげぇ破壊力」と言われたことで、少し自信を無くしかけました。

「いや、無茶苦茶似合ってる…が、滅茶滅茶エロい」
「えええええええ!?」
女っぽいも色っぽいも超えて「エロい」と言われたスグリ姫は、心の底から驚きました、

「でっ、でもっ、今までだって、こういう服着たご婦人なんか、たくさん見たことあるでしょう?!」
その人達皆エロく見えてたの?!と、スグリ姫はおろおろしました。
「余所のご婦人なんざ何着てようが関係ねぇ。お前の真似して言うと、『この服を着たお前を見たのは初めて』だ」
そう言うとサクナは姫の手を引いて長椅子に座らせ、口づけしながら薄衣の下に手を伸ばしました。

「んっ…あ、ちょっとっ!だめっ!大事な服が、汚れちゃうっ!」
スグリ姫は、本気で怒りました。
新品の姫の服はともかく、サクナの着ている方の衣装は、貴重な物だと言っていました。
普通に着ていたら付かない汚れで、汚してしまったら大変です。
「…クソっ…」
お預けかよ、と呟く声には聞こえない振りをして、姫は無理矢理話題を変えることに致しました。
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