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くすくす姫の誕生日(くすくす姫後日談・その4)
第3章 初めての夜ば…もとい、「お誕生日」の贈り物
足環は、石のついた環とついていない環が全部で五本、端の方でゆるく繋げられています。
環の一部分がひっかけられるように作られており、嵌めたり外したり出来るようになっていました。

「腕に嵌めてみても良い?」
足だと良く見えないかも、と思ったスグリ姫はサクナにそう尋ね、サクナは、ああ、と頷きました。
嵌めてみると、大きさを調整できるようになっている部分を一番小さく合わせても、大分ゆとりがありました。
手首から抜け落ちることはなさそうでしたが、やはり元々足環として作られている物なのだ、とスグリ姫は思いました。

「やっぱり、足にする方がいいみたい」
「…貸してみろ」
姫が腕から外していると、サクナが手を差し出してきました。

「…はい?…きゃ、」
言われた通りにその手に足環を手渡すと、サクナは椅子から降りて姫の足元に跪き、足環を嵌めてくれました。

「う…」
「どうした?」
突然足を触られた姫が両手で口を抑えていると、サクナは姫を見上げてにやっと笑って、足をするりと撫でました。

「…んっ!」
「ほら、足に嵌ったぞ」
そう言って涼しい顔で椅子に戻ったので、姫は自分もこの小さな悪戯に、知らん振りをすることにしました。

「…ありがとっ!……わぁ、」
姫が足環を見ようと足を動かすと、環同士がぶつかって、しゃらんと小さく鈴のような音を立てました。
「わあ…可愛い音もするのね…他のも見て良い?」
「勿論」

足環と同じように収められていた首飾りは、きらきらした赤い石が細い金の輪で連ねられていて、まるでフサスグリのようでした。
「この首飾りも、すごーくきれい…」
「嵌めてみるか?」
「…お願いします。」
自分で嵌めるには留め具が複雑そうだったので、サクナの申し出を有難く受けることにして、差し出された手に首飾りを渡しました。
サクナはまたもや悪戯を仕掛けてきて、首飾りを嵌めるときにうなじに口づけてきましたが、今度は姫も用心していたので、声は出さずに済みました。

「出来たぞ。」
「ありがと…わー…きれい…」
赤い石は、スグリ姫の白い肌に、とても良く映えました。金の輪を繋いだ華奢な鎖は、スグリ姫の細い首筋をより美しく見せる様でした。

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