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くすくす姫の誕生日(くすくす姫後日談・その4)
第4章 スグリ姫の「お誕生日」

「姫様、お化粧落ちますよ…」
「お化粧なんか落ちたって構わないわよ!バンシルぅうううう!!」
ぎゅうぎゅう抱き付き、わあわあ泣き始めた姫を見て、バンシルはあることを思い出しました。
「…あー…そう言えば、そろそろでしたね、つ」
バンシルが仕方なしに姫の頭を撫でながらそう言い掛けたとき、扉を叩く音がしました。
「……どうぞ!お入り下さい!」
姫は到底答えられない様でしたし、自分も手が離せなかったので、バンシルは扉に向かって大きめに声を掛けました。
「お早う、スグリ、バンシル。スグリ、ちゃんと眠れたk…ああああっ?!」
扉を叩いて入ってきたのは、思った通り姫の婚約者でした。
まだ着替えない普段着のままスグリ姫の部屋を訪れたサクナは、姫とバンシルの姿を見て、固まりました。
「…これは…何が、どうなってんだ…?」
サクナは、どうしてスグリ姫が着飾っているのに泣きながらバンシルに縋り付き、バンシルが姫の頭を撫でていて、二人は抱き合っているのだろう、と衝撃を受けました。
「お早うございます、サクナ。そうですね、これは浮気の現場…」
「何だと?!」
「バンシルうぅううう?!」
サクナは更に衝撃を受け、スグリ姫はびっくりし過ぎて泣き止みました。
「…では無いですよ、勿論。」
「脅かすな!」
「バンシルっ!!」
バンシルはショック療法が効いて姫の涙が引っ込んだことに安堵しました…が。
「これ…これ、浮気だったのっ、バンシル!?…私、浮気しちゃったのっ!?」
ショック療法は、効きすぎました。
「お化粧なんか落ちたって構わないわよ!バンシルぅうううう!!」
ぎゅうぎゅう抱き付き、わあわあ泣き始めた姫を見て、バンシルはあることを思い出しました。
「…あー…そう言えば、そろそろでしたね、つ」
バンシルが仕方なしに姫の頭を撫でながらそう言い掛けたとき、扉を叩く音がしました。
「……どうぞ!お入り下さい!」
姫は到底答えられない様でしたし、自分も手が離せなかったので、バンシルは扉に向かって大きめに声を掛けました。
「お早う、スグリ、バンシル。スグリ、ちゃんと眠れたk…ああああっ?!」
扉を叩いて入ってきたのは、思った通り姫の婚約者でした。
まだ着替えない普段着のままスグリ姫の部屋を訪れたサクナは、姫とバンシルの姿を見て、固まりました。
「…これは…何が、どうなってんだ…?」
サクナは、どうしてスグリ姫が着飾っているのに泣きながらバンシルに縋り付き、バンシルが姫の頭を撫でていて、二人は抱き合っているのだろう、と衝撃を受けました。
「お早うございます、サクナ。そうですね、これは浮気の現場…」
「何だと?!」
「バンシルうぅううう?!」
サクナは更に衝撃を受け、スグリ姫はびっくりし過ぎて泣き止みました。
「…では無いですよ、勿論。」
「脅かすな!」
「バンシルっ!!」
バンシルはショック療法が効いて姫の涙が引っ込んだことに安堵しました…が。
「これ…これ、浮気だったのっ、バンシル!?…私、浮気しちゃったのっ!?」
ショック療法は、効きすぎました。

