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くすくす姫の誕生日(くすくす姫後日談・その4)
第1章 熱の明くる日

「ううん…だって…ぜんぜん、ちが…っ…」
本人は全く気付いていなさそうでしたが、いつの間にかスグリ姫の体は、ぴったりとサクナに寄せられていました。サクナは柔らかい体を無意識に擦り寄せて来る姫をあちこち弄りながら、いっそ凶悪なほどエロ可愛いこの生き物をどうしてくれよう、と思いました。
「…あ、そこ、…ひさしぶり、っ」
「…そうだな」
帰って来た日の、碌に触れもしない慌しい交わりは、ふたつき近く振りのことでした。
それでお互い多少は溜飲を下げたものの、長く離れていた恋人達にとっては、到底足りないものだったのです。
「ね…」
「ん?」
「ほんとに、なおった…?」
「本当だ」
熱く無ぇだろ、と額をこつんと合わせると、スグリ姫はくすっと笑って近づいた唇に唇を軽く合わせてきました。
「ん…じゃあ、いっぱい、して…」
姫は恋人に甘えるように言いました。
「ああ、一杯シような」
「うん…んんっ…」
ゆるゆると繋がりを深くして行こうとし始めたとき。
「サクナ殿?」
「…あ。」
「ふぇっ!?」
突然、扉を叩いて呼ばわる声がして、二人はそのまま固まりました。
「やべ、飯だ。」
「うっ、そ!……あ、んっ」
「仕方無ぇ、ちょっと待っとけ」
入ったばかりなのにずるりと抜け出され、姫の内側は追い縋るようにびくびく震えました。
「っ…ん…ぁ…」
(あん…いなくなっちゃった…)
満たされた時間が急に終わってしまったことが淋しくて、姫は自分を抱きしめて、きゅっと体を丸めました。ぼんやり扉の方を見ると、扉越しに食事は後でだの何だのと会話が交わされているようです。
話は、なかなか終わりません。切なさが募ってきた姫は、そっと起き上がって扉の方まで歩いて行って、サクナの背中に抱き付きました。
「…ええ、すみま…っ!?」
「どうかなさいましたか?」
「や、いえ…何でも」
そう言うとサクナは姫の方を見下ろして顔を顰めて見せましたが、姫は全く気にも留めずに、裸の背中に擦り寄りました。
「それでは、すみませんがっ!?」
今度は背中に口づけ始めた姫をサクナは睨んでみましたが、口づけに没頭してい留姫は、全くサクナを見ませんでした。
「…そのようにお願い致します、ではっ」
サクナは話を無理矢理終わらせると、背中にくっついている凶悪に可愛い生き物をがばっと捕獲して寝台に歩み寄り、布団の上に放り投げました。
本人は全く気付いていなさそうでしたが、いつの間にかスグリ姫の体は、ぴったりとサクナに寄せられていました。サクナは柔らかい体を無意識に擦り寄せて来る姫をあちこち弄りながら、いっそ凶悪なほどエロ可愛いこの生き物をどうしてくれよう、と思いました。
「…あ、そこ、…ひさしぶり、っ」
「…そうだな」
帰って来た日の、碌に触れもしない慌しい交わりは、ふたつき近く振りのことでした。
それでお互い多少は溜飲を下げたものの、長く離れていた恋人達にとっては、到底足りないものだったのです。
「ね…」
「ん?」
「ほんとに、なおった…?」
「本当だ」
熱く無ぇだろ、と額をこつんと合わせると、スグリ姫はくすっと笑って近づいた唇に唇を軽く合わせてきました。
「ん…じゃあ、いっぱい、して…」
姫は恋人に甘えるように言いました。
「ああ、一杯シような」
「うん…んんっ…」
ゆるゆると繋がりを深くして行こうとし始めたとき。
「サクナ殿?」
「…あ。」
「ふぇっ!?」
突然、扉を叩いて呼ばわる声がして、二人はそのまま固まりました。
「やべ、飯だ。」
「うっ、そ!……あ、んっ」
「仕方無ぇ、ちょっと待っとけ」
入ったばかりなのにずるりと抜け出され、姫の内側は追い縋るようにびくびく震えました。
「っ…ん…ぁ…」
(あん…いなくなっちゃった…)
満たされた時間が急に終わってしまったことが淋しくて、姫は自分を抱きしめて、きゅっと体を丸めました。ぼんやり扉の方を見ると、扉越しに食事は後でだの何だのと会話が交わされているようです。
話は、なかなか終わりません。切なさが募ってきた姫は、そっと起き上がって扉の方まで歩いて行って、サクナの背中に抱き付きました。
「…ええ、すみま…っ!?」
「どうかなさいましたか?」
「や、いえ…何でも」
そう言うとサクナは姫の方を見下ろして顔を顰めて見せましたが、姫は全く気にも留めずに、裸の背中に擦り寄りました。
「それでは、すみませんがっ!?」
今度は背中に口づけ始めた姫をサクナは睨んでみましたが、口づけに没頭してい留姫は、全くサクナを見ませんでした。
「…そのようにお願い致します、ではっ」
サクナは話を無理矢理終わらせると、背中にくっついている凶悪に可愛い生き物をがばっと捕獲して寝台に歩み寄り、布団の上に放り投げました。

