パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 ２人の始まり

　そう言って唇を触れあわせ、舌を差し入れても男の抵抗は無い。
　男の右手がタイツの中に侵入して女の濡れそぼった恥部に指が挿入された時、女が初めて呻いた。緩やかに男の指の抜き差しが速くなる。
　対抗する様に女が男の舌を吸ったまま顔を前後に動かした。その動きと合わせて動く女の手が男の鈴口から溢れ出すカウパー液に気付くと、親指の腹で亀頭全体に塗り広げていく。
　小さく漏れる声は、どちらのものとも判らずに水音にかき消されてしまう。

　不意に男が起き上がって服を脱ぎ捨て始めた。ただそれだけの行為が女の劣情を煽り立てるのは、これから先の行為を連想させるのに十分だった。
　一糸纏わぬ姿になって戻って来た男を出迎える様に、女の開いた口が男の左胸を覆う。少し肉の付いた左胸に舌を這わせて乳首まで舐めれば、味蕾が塩気を感知して、微かな臭いが鼻腔を擽った。
　ひとしきり乳首を舐り、満足するまで吸い尽くした後に女が離れる。それを確認して男が声を掛けた。

「満足した？お風呂行こうか」